■目次
治療後に後悔しないためのポイント (トラブル対策)
歯を失ってしまったら・・・
歯を失ってしまう状況になって初めて、自分の歯の健康について向き合い、考えるようになった方も多いと思います。歯科治療についてホームページで色々と調べてみても、専門用語や聞き慣れない言葉で圧倒され、戸惑いや不安がより大きくなってしまったり、はたまた疲れてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは歯科医院に行って、不安や悩みを相談されることをお勧めいたします。
● インプラント治療を受ける前に気をつけること
治療を受けると決めたら、治療後のトラブルを防ぐために、下記ポイントをおさえてから治療を受けるようにしましょう。
1. 歯科医師に悩みや要望をしっかりと伝える納得した上で治療を受けましょう
特に、下記に2点は伝えましょう。
・歯に関連した全ての悩み(発音しづらい、など)
・求める治療後のイメージ(歯ぐきのラインを揃えたい、など)
患者様のお悩みやご要望をしっかりと歯科医師に伝えることが、インプラント治療の成功のポイントとも言えます。
治療後のイメージがわかなければ、ご自身のお口に近い写真や模型を用いた説明を希望し、説明を理解したうえで治療を受けて下さい。
また、より適した治療を受けるために、全身疾患の有無や服用している薬についても伝えるようにしましょう。
2. 治療費や手術のリスクなどを確認する
治療後に、「こんなはずじゃなかった」「そんなこと聞いていない」、なんて事にならないよう、事前に下記点を確認しましょう。
・治療費について(トータルでどのくらいかかるのか、支払いの時期や方法など)
・通院回数・治療期間はどのくらいか
・外科手術(インプラントを入れる手術や、骨を増やす手術など)を行う時期
・外科手術後の痛みと腫れの程度
・抜歯後~最終の人工歯が入るまでの歯の状態(仮歯が入るのかどうか、など)
● インプラントの治療中に気をつけること
さて、インプラントの治療が実際に始まると、それまでとは歯の形態が少し変わることがあります。また、かめるようになってくると、あまり使っていなかった筋肉を使いだして、お口の中だけではなく周囲にも変化が見られることがあります。
変化を感じたら、歯科医師に伝えましょう
違和感を感じたら調整を受けましょう。
治療中の変化の例としては、下記点が挙げられます。
・インプラントとかみ合う天然歯(自分の歯)が痛む
・ほっぺたをかむ
・治療した部分に食べ物がよくつまる
・肩こりが気になる
・あごが痛む
少しの変化でも初めは大きな違和感として感じられると思います。まず症状を伝えて、少しずつご自身の体に合うように調整を受けて下さい。
もし、下記のような症状を感じた場合は、速やかに担当の歯科医師に相談しましょう。
【速やかに担当医に相談すべき変化の例】
・インプラントが安定しない・ぐらつく
・かむと痛みがある
・出血する
・歯ぎしりをするようになった
・「がりっ」と音がした(または人工の歯が欠けた)
治療中に疑問や不安があるときは一人で抱え込まずに、担当医やスタッフにご相談されることをお勧めいたします。
(担当医に相談せずに自己判断で転院すると、また新たに費用がかかり、負担が増えることになってしまいます。)
トラブルのもとは相互理解の不十分から起こることが多いようです。
患者さんが抱える問題を医院側と共有する事で、問題解決の糸口が見つかりやすくなります。
歯科医院とのコミュニケーションを十分に図り、治療を受けることが、トラブルを防ぎ、健康の維持・増進や生活の質の向上へ繋がります。