■目次
高い治療費、その内訳は?
インプラント治療費の内訳
インプラントの治療費は、インプラントの手術方法と素材(インプラントの種類)という点で大きく変わってきます。
■手術方法
・手術方法の違い:1回法か2回法か
>>1回法・2回法について詳しくはコチラ
・インプラントを埋め入れる以外の処置の有無:骨再生などが必要になるか
>>骨再生治療について詳しくはコチラ
■インプラントの種類
・フィクスチャーの種類:インプラント本体、顎の骨に埋め込むパーツです。メーカーや各インプラント体の特徴によって異なります。
・インプラント上部構造(人工歯)の素材:金属製か・天然の歯のように見える色合いか、強度はどのようなものか、など色々な種類があります。
歯科医院によって見積や内訳は異なりますので、各歯科医院のパンフレットやホームページ、治療説明時の見積書で確認しておきましょう。
※ワンポイントアドバイス:2020年現在、都内の歯科医院でインプラント治療を行うと1本あたり400,000~500,000円程度が平均費用です。
≫インプラント治療費の費用相場はこちら
格安インプラントの広告を見ましたが・・・?
「格安でできるインプラント」の宣伝を見ると安さに惹かれて思わず治療を受けたくなってしまうかもしれません。でも、ちょっと待ってください!
前述のインプラント治療費の内訳で述べたように、インプラントの治療費は一般的な費用相場としては1本40万円から50万円程度と言われています。果たして、何割も価格の下がった治療費でも、治療内容は同じなのでしょうか?
安いから質も悪いとは一概に言えませんが、格安を謳うインプラント治療の理由として、次のような可能性があることも考慮しておきましょう。
・材料費が安いインプラント体が使われている
(耐久性に問題がある、日本で認可されていないインプラントなど)
・必要な検査が省かれている
・インプラント体の価格のみ記載されており、上部構造(人工歯)や手術費用が別途必要
・薄利多売として治療の数を数多くこなしている
・インプラント治療の経験が少ない
などなど・・・
インプラントは、体に埋め込んで長く使うためのものです。目的や値段を考えると、壊れたらすぐ変えればいいと言えるものではありません。歯科医師と相談して、納得のできる治療を受けましょう。
高い治療費、何らかの処置は?
「高くて、とても一括では払えない」。そんな方も多くいらっしゃるのが現実です。
■インプラントは公的医療保険適用外(自由診療)の治療になりますので、デンタルローンを利用できる歯科医院もあるようです。
※それぞれのデンタルローンによって審査基準は異なっており、歯科医院によって提携されているローン会社も異なります。
≫デンタルローンについて詳しくはコチラ
■また、インプラント治療は医療費控除の対象です。医療費控除とは、自分自身や家族のために一年間に10万円以上の医療費を支払った場合、あるいは総所得が200万未満の方は総所得の5%以上の医療費を支払った場合に、一定の金額を所得金額から控除できる制度です。一年間にかかった治療費と総所得金額に応じて所得税が軽減されます。
医療費控除の申請には、領収書が必要となりますので、歯科医院からもらった領収書を保管しておきましょう。
>>医療費控除について詳しくはコチラ
記事監修
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。