ALL ON 4 (オール オン フォー)とは?

歯科インプラントに関する治療説明、症例写真『ALL ON 4 (オール オン フォー)とは?』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/09/27

■目次

  1. ALL ON 4 (オール オン フォー)とは?
  2. ALL ON 4 の症例
  3. 主訴

ALL ON 4 (オール オン フォー)とは?

総入れ歯の方や多くの歯を失った方に、4本のインプラント体をバランスよく骨に埋入する手術のことです。その日に固定式の仮の歯をいれますので、すぐに噛むことができますし、機能面だけではなく、審美的にも自然です。もちろん入院の必要はございません。6本埋入する場合は、ALL ON 6(オール オン シックス)と呼びます。

以前は片顎で14本歯がない総入れ歯の方の場合、インプラントを10から14本埋め込む手術が一般的でした。本数が多いと、手術時間が長くなり、術後の腫れも大きく、費用もかさみました。しかし、最近の研究で、特殊な技術を用いて埋め込めば、日常生活に必要な12本(片顎)の人工の歯を支えるために必要なインプラントは、4から6本にできることがわかったのです。必要最少本数(4本)で、上または下の歯をすべて支える――これが ALL ON 4 (オールオンフォー)の考え方です。
この方法は欧米で普及してきており、患者様の費用、腫れ、手術時間や精神的な面でも負担を減らすことができます。
また、骨が薄い場合、これまではインプラント治療をあきらめるか、あるいは大がかりな骨の移植手術をしてから臨むしか方法がありませんでしたが、このような場合にも、この ALL ON 4 (オールオンフォー)であれば移植手術なしにインプラント治療をすることができます。

埋入の本数は、骨の状態をCT撮影し、3次元的に検討した上で最適な本数を決定します。
埋入後は、その日のうちに仮歯を固定しますので、軽いお食事や会話に困ることはございません。

ALL ON 4 の症例

上下の顎を一度に手術した症例です。一日でこんなに変わります。(40代 男性)

治療前

治療後

主訴

歯が抜けて発音しづらい。
入れ歯を作っていたが、発音がさらにしづらい為、全く使用していない状態。

この方は、写真左の状態から写真中のように変わりました。上顎、下顎とも ALL ON 4 (オールオンフォー)を同時に一日で行いました。そのため、翌日固定式の仮歯をセットした状態が右の写真です(片顎であれば一日で仮歯をセットします)。手術の前に残っていた歯はグラグラしていたので、手術当日に抜歯し、すぐにインプラントを埋入しました。入院は不要です。
骨が安定するまで何ヶ月か仮歯で過ごしていただき、その後ハイブリッドやセラミックスといった最終の人工のきれいな歯がはいります。

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