■目次
下あごの奥歯に歯が3本以上ない場合のインプラント症例
CASE 部分入れ歯が合わず、うまく噛めない
この患者様は、右下の奥歯を2本失っており、部分入れ歯を使用されていました。(右の写真:水色の円の部分)
この部分入れ歯が合わず、うまく噛むことができないため、インプラント治療を希望されていました。
また、右の一番奥の歯が歯周病が進行していたため、これを抜歯をして、3本の歯を3本のインプラントで治療することにしました。
STEP1 治療計画
横から見たところですが、入れ歯が強く当たっていたこともあり、歯を失った部分は、真ん中が凹んで湾曲した形態になっています。このような場合は、インプラントを入れる際に骨の形を平坦にする必要があります。
治療計画としては、奥歯を最初に抜歯してしまうと、右側で全く噛めなくなってしまうため、まずは歯を失っている部分にインプラント2本で治療をしてから、奥歯を抜歯し、その部位にもインプラント治療を行うことにしました。
STEP2 インプラントの手術(1回目)
骨の幅が確保できるように、あごの骨の形を整えてから、インプラントを2本埋め込みました。
その後、インプラント体に人工の歯を固定するための土台(アバットメント)を取り付けてから、人工の歯をセットします。
STEP3 一番奥の歯を抜歯
人工の歯は、ジルコニアにより補強したオールセラミッククラウンで製作しました。金属部分が一切見えない審美的な歯です。
この2本のインプラントにより、噛む機能が回復したので、一番奥の歯を抜歯しました。
STEP4 インプラントの手術(2回目)
歯を抜歯した部位に3本目のインプラントを埋め込みます。
埋め込んだインプラントの後方に骨欠損が存在しましたので、GBRによる骨を増やす治療も行いました。
STEP5 アバットメントを取り付ける
インプラント体に人工の歯を固定するための土台(アバットメント)を取り付けます。
STEP6 人工の歯をセットする
アバットメントにオールセラミックの人工の歯をセットします。
天然の歯と変わらない噛み心地を取り戻しただけでなく、自然な形態と色調の歯が再現されました。
オールセラミックは、他の材質より歯垢が付着しにくいため、衛生面においても有利です。
※治療結果は、患者様によって個人差があります。