インプラントって高いけどなぜ保険がきかないの?

インプラント治療は基本的に医療保険が適用にならず自由診療になります。インプラント治療の価格は歯科医院によって異なりますが、1本40~100万円など幅広い価格設定です。なぜ保険が適応されないの?安さを求めたいときはどうすればいい?そんな疑問を解決する糸口を見つけられるよう、本ページではインプラントの費用や医療費控除についてご説明します。

更新日:2021/12/02

インプラントって高いけどなぜ保険がきかないの?

■目次

  1. Q.インプラントの費用ってどのくらいかかるの?
  2. インプラントの治療費は高い?
  3. インプラント治療は、医療費控除の対象になります!

Q.インプラントの費用ってどのくらいかかるの?

A.医院や地域によって差がありますが、1本あたり40~60万円程度かかります。

インプラントの治療費は高い?

インプラントの治療費は高い?

日本では虫歯や歯周病などの治療は保険で一部負担されます。保険が適応されれば、歯科治療を安く受けられるのが日本の現在の状況です。

歯の治療費用の負担の大きさは自由診療(自費診療とか私費診療とか保険外診療といったりもします)と保険診療の違いで大きく異なります。

インプラント治療は自由診療ですので、保険が適応されず、全額自己負担での治療となります。
そのため、各医院によって料金設定が異なり、地域によっても差がありますし、お口の中の状況により治療方法が変わることもあるので、一般的には平均的な金額というものはあまりありません。

料金設定は、医院や地域によっても差がありますので、直接各医院へ問い合わせるか、医院のホームページなどで確認するのもよいでしょう。
さらに、インプラント治療に伴う検査(CT検査など)で別途費用(2~3万円)が必要となることもあります。
事前に担当の歯科医師によく相談し、きちんと治療計画を確認し、充分に納得した上で治療を開始しましょう。

インプラントの治療費がなぜ高いのかを知っておこう

インプラントは治療費の高さ故に躊躇してしまうこともあると思います。

インプラントは何故高いのかを良く理解してから、医院や治療を選ぶのが良いでしょう。安ければいいということでは決してありません。

ここで、インプラント治療が保険適応外であることの大きな理由を解説します。 何故、保険適応外なのか。

インプラント治療は先天的な病気により顎の骨が3分の1程度欠損している場合や、事故による顎の骨の欠損など、条件によっては「インプラント義歯」に限り保険適応がされることがあります。

基本的に国民健康保険は歯科においては悪くなった歯を噛めるようにし、生活に必要な機能を取り戻すことを目的とした治療に適応されます。患者のニーズに最低限沿った治療が保険で受けられます。

インプラントは噛む機能や見た目の向上が目的と判断されるため、患者のニーズ以上のウォント(願望)を叶える治療とみなされます。虫歯や歯周病が原因による歯の欠損をインプラント治療で治す場合は保険が適応されません。入れ歯やブリッジという保険が適用される他の治療法もあるからです。

歯が抜けた場合の治療の選択肢はインプラント以外に、入れ歯やブリッジがあります。まずは自分が最終的にどんな歯になりたいのかを考えてみましょう。

自分で納得した治療を受けられるように、良い歯医者さんを選ぶことも勿論ですが、自分が受ける治療へのモチベーションをしっかりと持つことも大切だと思います。そこから、インプラント治療が自分にとって本当に高いものなのかを考えてみましょう。

決して金額の良し悪しだけで歯科医院を選ばないようにしてくださいね!

インプラント治療は、医療費控除の対象になります!

医療費控除とは、自分自身や家族のために、1年間に10万円以上の医療費を支払った場合に、掛かった治療費と総所得金額に応じて所得税が減額される制度です。所得によっては、10万円未満でも医療費控除が受けられるので、病院の明細や領収書は必ず保管するようにしておきましょう。

医療費控除の申請には、領収書が必要となりますので、医院からもらった領収書をしっかり保管しておきましょう。

控除金額は、所得総額と一年間にかかった医療費の額によって変わります。控除される金額の上限は200万円となっています。200万円を超える可能性があるのであれば、領収書などで早めに治療費(公共交通機関の交通費など)を計算しておきましょう。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。