インプラントの保証制度 チェックすべきポイントはこれ!

インプラント治療の不安を解消するため、患者さんの負担を軽減するためにインプラント治療に保証制度を設けているクリニックが増えています。安心してインプラント治療を受けられるように、ここでは保証制度の内容や確認すべきポイントなどをご紹介しています。保証制度を導入しているかも医院選びのポイントとなるでしょう。

更新日:2021/12/02

インプラントの保証制度 チェックすべきポイントはこれ!

■目次

  1. インプラント治療のトラブルと保証
  2. インプラント治療の保証内容について

インプラント治療のトラブルと保証

インプラント治療のトラブルと保証

治療のトラブルが起こることもあります
人の噛む力は、自分自身の体重ほどの力があると言われています。
そのため、歯科医師は患者さんがインプラントを長く快適に使い続けられるよう、残っている歯や歯茎の状態、噛み合わせ、全体のバランスなど、あらゆる要素を考慮したうえで、入念な計画を立て治療を進めます。
インプラントのメーカー側も、インプラントと骨が早期に結合し、かつ長期間安定する製品開発を続けているため、成功率が高くなっています。

しかし、インプラント治療の成功率は100%ではありません。以下のようなトラブルが起こることもあります。

・インプラントを埋め入れた後、インプラントとあごの骨がうまく結合しなかった
・すべての治療が終了し、しばらくの間は順調に噛めていたが、突然ぐらつき始めた
・人工歯の部分が割れてしまった(欠けてしまった)
・インプラント周囲の炎症によりインプラントが抜け落ちてしまった。

インプラント治療を受ける際には、「万が一のトラブルが起きた時に、その歯科医院がどのような対応をとるのか」という点をあらかじめ理解しておくと、より安心して治療を受けられます。
近年では、患者さんが安心してインプラント治療を受けられるよう、保証内容・期間を明示した保証書を発行する歯科医院が増えました。

インプラント治療の保証内容について

一般的な保証内容としては、保証期間中に「欠ける」「割れる」「抜ける」などといったトラブルが起こった際に、歯科医院または歯科医院と提携している保証会社が再修復・再手術の費用を負担することなどがあげられます。
しかしながら、インプラント治療は基本的に自費診療(自由診療)であり、保証内容も個々の歯科医院が自由に設定できるものですので、あらかじめ保証内容を確認しておくことをお勧めします。

>>万が一の出来事に備える「インプラント10年保証」

保証内容(例)
・インプラント本体
アバットメント
仮歯
・人工の歯
・人工の歯接続のための部品代または接着材料費
・手術代
・鎮静麻酔の費用(使用する薬品代や麻酔医代)
他、再修復・再手術のために発生する費用

保証制度を見るポイント
・再治療・再手術のときに、保証されない費用(自己負担しなければいけない費用)があるのかどうか?
・無償保証(治療費に含まれている)か、有償保証(オプションで追加費用が必要)か?
・患者様が自分のインプラントを選択できる場合、それが保証対象外となるインプラントではないか?
・保証の対象期間は、インプラント(根の部分)を埋めた直後からか、それとも最終補綴物(歯の部分)の装着後からか?
・保証を受けるための条件(メンテナンスに通う、ほかの歯も同医院で治療を行う、など)
はあるか?
その他、以下の項目も確認するようにしましょう。

・保証の加入金額
・保証年数(期間)
・保証対応回数
・免責金額(治療してからの経過年数により、補償額の減額をするシステムもあります)

保証期間や保証料金については、歯科医院によって異なりますが、以下のような例があげられます。

保証期間の例
・インプラント体 ・・・ 5~10年間
・人工歯(被せ物) ・・・ 3~10年間

標準的な保証料金の例
・無償(治療費に含まれている)~35,000円

保証対象外となる例
・予期しない症状の変化が起きた場合(交通事故にあった等)
・保証対象外の歯科医院で治療を受けた場合
・歯科医院が提示した治療の条件に従えない場合(禁煙できない等)
・歯科医院の指定した期間にメンテナンスを受けなかった場合

歯科医院のホームページを確認すると治療内容や費用、保証について明らかにしている歯科医院が多くなりました。患者さんは、正確な情報を得ることで、信頼できる歯科医院、歯科医師に出会える可能性がより広がります。
まずは、お近くの地域の歯科医院を検索してみてはいかがでしょうか?



全国インプラント歯科医院の検索はこちら

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

【PR】フィリップス ソニッケアー
歯科専門家使用率NO.1

フィリップス・ジャパン

あわせて読みたい記事

メディア運用会社について

メディカルネット

株式会社メディカルネット(東証グロース上場)は、より良い歯科医療環境の実現を目指し、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科医療を取り巻く全ての需要に対して課題解決を行っています。

当サイト「インプラントネット」を通して生活者に有益な医療情報を歯科治療の「理解」と「普及」をテーマに、自分に最適な歯科医院についての情報や、歯の基礎知識、インプラントなどの専門治療の説明など、生活者にとって有益な情報の提供を目指しています。

インプラント歯科医院を探すなら「インプラントネット」

インプラント治療を行なっている歯科医院を、全国から簡単に検索できます。お近くのインプラント歯科医院をお探しの場合にもぜひご活用ください。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。