■目次
- インプラントのメーカー選びは重要!30種類以上ある中からどれを選べばいいの?
- 主要なインプラントメーカー名
- 海外メーカーインプラント(製造)国内販売代理店
- インプラントのメーカーを選ぶ重要性とは?
- インプラント製品の規格について
- インプラントメーカーを知っておいたほうがいいのはなぜ?
- インプラントにはどんな種類があるの?
- 信頼度が高いインプラントメーカ4社 世界の歯科医師から支持される理由
- インプラントメーカーを知っておいたほうがいいのはなぜ?
- インプラント製品の規格について
- インプラントにはどんな種類があるの?
- インプラントの種類【構造の違い】
- 2ピースタイプ
- 1ピースタイプ
- インプラントの種類【基本材料】
- チタン合金
- チタン・ニッケル合金
- インプラントの種類【表面処理】
- まとめ
インプラントのメーカー選びは重要!30種類以上ある中からどれを選べばいいの?
インプラントは100種類以上あり、日本国内では30種類以上あるといわれています。インプラント製造会社(以下、メーカー)によって規格が異なりますので、基本的には他社の製品と組み合わせて使うことはほとんどありません。
また、同じメーカーのインプラントであっても、種類や大きさ(直径)などの規格が異なり、インプラントに接続する部品や付け外しする器具が異なることもあります。結論を言うと「〇〇〇のインプラントが一番良い」とは一概に言えません。
主要なインプラントメーカー名
2024年最新版の主要インプラントメーカーを見てみましょう。
国内取り扱いメーカー名(製造および販売)
・京セラメディカル株式会社
・ストローマン・ジャパン株式会社
・バイオメット3iジャパン株式会社
・株式会社ジーシー
・ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社
・バイコンジャパン株式会社
・株式会社プラトンジャパン
・株式会社ブレーンベース
海外メーカーインプラント(製造)国内販売代理店
・京セラメディカル株式会社 (販売代理店:株式会社 白鵬・株式会社 インプラテックス)
・BIOHORIZONS社インプラント (販売代理店:株式会社 カイマンデンタル)
・アストラテックインプラントシステム (販売代理店:デンツプライIH 株式会社)
・カムログインプラントシステム (販売代理店:株式会社アルタデント)
・SPIシステム(販売代理店:株式会社 モリタ)
・キーストーンデンタル社(RBM インプラント)(販売代理店:白水貿易株式会社)
インプラントのメーカーを選ぶ重要性とは?
国内のインプラント治療では、主に厚生労働省で認可されたインプラントが使用されています。患者さんの同意があれば、歯科医師の責任の下でインプラントの輸入及び使用が認められているため、国内未認可の海外製インプラントを使用するところもあります。
未認可のもので治療を受ける場合は、メリットやデメリット、リスク、インプラントを担当する歯科医師の過去の治療実績、トラブルが起こった場合の対応法をよく聞いて検討するとよいでしょう。
インプラント製品の規格について
メーカーによってインプラントの素材や形状、構造に違いがあり、いろんな特徴があります。メインテナンスで付け外したり、修理で部品を交換したりする際に『インプラントの構造』自体が影響することがありますので、解説します。
インプラントメーカーを知っておいたほうがいいのはなぜ?
インプラントは世界中で100種類以上、日本国内では30種類以上あるといわれています。インプラント製造会社(以下、メーカー)によって規格が異なりますので、基本的には他社の製品と組み合わせて使うことはほとんどありません。また、同じメーカーのインプラントであっても、種類や大きさ(直径)、長さなどによって規格が異なり、インプラントに接続する部品や付け外しする器具が異なることもあります。
インプラントにはどんな種類があるの?
メーカによってインプラントの素材や形状、構造に違いがあり、いろんな特徴があります。メインテナンスで付け外したり、修理で部品を交換したりする際に、“インプラントの構造”が影響してくることがありますので、その種類について紹介します。
信頼度が高いインプラントメーカ4社 世界の歯科医師から支持される理由
なかでも代表的なインプラントメーカーが以下4社です。
・ストローマン社
・ノーベルバイオケア社
・ジンマー社
・アストラティック社
信頼あるインプラントメーカーとして世界中のインプラントドクターから支持されています。
これらのインプラントメーカーが世界の歯科医師から信頼を得ている理由として、いずれのメーカーも10年以上の長期的な臨床実績があり、科学的根拠に裏付けられた高品質で安全性の高い製品を提供しているからです。
なかでもノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントは1965年以来、臨床実績が最も長いインプラントシステムとして有名です。
ほか、スイスのバーゼルに本社を置くストローマンは1300万本以上が治療に使用されています。インプラント歯科、修復歯科および口腔組織再生におけるグローバルリーダーとして世界の歯科医師から信頼を得ています。
アストラテックインプラントは優れた審美性と高い機能性を両立していることで知られています。
世界中で利用されているインプラントシステムであれば、患者さんが転勤や引っ越しで通院している医療機関を離れる場合でも、お引越し先の地域で同じメーカーを取り扱う歯医者さんを見つけだすことは容易でしょう。
患者さんは転居先でもこれまでと同様の治療やメンテナンスを継続できます。世界シェアの高いインプラントシステムを選択することは「世界中の歯科医院で治療を受けられる」という安心も得られます。
様々な安全なインプラントが生産されていますが、残念ながら十分な臨床研究がなされておらず科学的根拠が得られていないインプラントが多数あります。
安全性の確認されていないインプラントが良好な状態を保つことが出来るでしょうか。インプラント治療はあごの骨の中に主にチタン製の部品を埋め込む外科手術です。失った体のパーツの一部となって長期間機能し続けるインプラントだからこそ、安全性が確立されている信頼のおけるメーカーを選択したいと思いませんか。安心して治療を受けるためにも、インプラントのカウンセリングの際には、参考までに使用するインプラントメーカー名や特徴を尋ねてみてはいかがでしょうか。
インプラントメーカーを知っておいたほうがいいのはなぜ?
インプラント治療後に、何らかの理由で取り付けたアバットメントや上部構造を付け外すこともあります。また、引越しや閉院などで治療を受けた歯科医院へ通えなくなることや、外出先でアクシデントが起こることなども考えられます。
治療後の万が一に備えて自分のお口の中に入れる「インプラントのメーカ名・種類」などを聞き、それがどの程度普及しているのか確認されておくことをお勧めします。あまり普及していないもので治療を受けると、他院での除去が困難なこともあります。
インプラント製品の規格について
インプラント製造会社(以下、メーカ)によって規格が異なりますので、基本的には他社の製品と組み合わせて使うことはほとんどありません。また、同じメーカのインプラントであっても、種類や大きさ(直径)、長さなどによって規格が異なり、インプラントに接続する部品や付け外しする器具が異なることもあります。
インプラントにはどんな種類があるの?
メーカによってインプラントの素材や形状、構造などに違いがあり、それぞれにいろんな特徴があります。メインテナンスで付け外したり、修理で部品を交換したりする際に、“インプラントの構造”が影響してくることがあります。インプラントの種類を紹介します。
インプラントの種類【構造の違い】
2ピースタイプ
インプラントとアバットメントをネジで連結させるタイプです。2ピースの場合、インプラントの接続部分の形による違いがあり、その形態に応じたアバットメントが必要です。
1ピースタイプ
インプラントとアバットメントが一体化しているタイプです。アバットメントにトラブルが発生した場合、インプラントごと撤去しなければならないことがあります。
治療後は定期検診を受け続けることが必要です。噛み合わせの変化や歯の汚れの蓄積が起こると、インプラント周囲の炎症などでインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。歯科医師の指示通りに定期検診を受けることが大切です。
インプラントの種類【基本材料】
チタン合金
チタン合金は、純チタンと同様に骨との結合性が高く、インプラントに適した材料です。この特性により、長期的な安定性が期待できます。
チタン・ニッケル合金
チタン・ニッケル合金は、純チタンと比較すると骨との結合性は劣りますが、任意の形状に成形できる特徴があります。また、形状記憶機能を持っているため、さまざまな用途に応じて柔軟に対応できる素材です。
インプラントの種類【表面処理】
あごの骨と金属がしっかりと結合するために様々な表面処理を組み合わせます。表面処理は、ブラスト処理・酸処理・酸化処理・機械研磨処理の4つあり、これらを組み合わせて使用されます。
→ブラスト処理は、鋳造物内面の酸化膜を除去し、粗面に加工することで骨との結合力を向上させる目的で行われる方法です。
→酸処理は、ブラスト処理で発生したブラスト材を洗浄する目的などで活用されています。
→酸化処理は、チタン表面に酸化チタンを付与することで表面に凹凸が作られています。
→機械研磨処理は、表面が滑らかで多くの部分が骨に接触するように処理されています。
インプラント体の表面にハイドロキシアパタイトをコーティング・・・歯ぐきの骨に埋め入れた後、早期に骨と結合しますが、感染に弱いとされています。
まとめ
インプラント治療において、世界中で広く利用されているメーカーのインプラントシステムを選ぶことは安心材料です。転勤や引っ越しの際に、同じメーカーのインプラントを取り扱う歯科医院で治療やメンテナンスを継続できると良いでしょう。
インプラントは寿命が長いからこそ信頼性の高いメーカーを選ぶことが大切です。
治療後にトラブルなどがあった場合、にアバットメントや上部構造の取り外しが必要になることもあるため、使用したインプラントのメーカー名や種類を確認しておくことをおすすめします。治療を受ける際は、カウンセリングで確認しましょう。
記事監修
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開