■目次
治療について質問できます
歯科衛生士さんは、歯科に必要な知識と技術を3年以上学び、国家試験に合格した者が取得できる資格です。歯科医院のスタッフであれば誰でも回答ができる費用についての疑問だけではなく、治療についての疑問があった場合には、専門的な知識をもつ歯科衛生士さんに尋ねてみましょう。歯科医師の診断や治療計画の内容も、より患者様の視点に近づいて、分かりやすく補足説明してくれることでしょう。(あくまでも補足だけで、診断や治療計画の説明は歯科医師の業務になります。)
誰が歯科衛生士さん?
ぱっと見て、誰が歯科衛生士さんかどうか分からない場合があると思います。その場合には業務内容で判断することができます。歯科衛生士さんは、歯科医師の指示のもとに一部の診療を担当することができ、歯茎の検査や、歯石の除去、薬物塗付(虫歯予防や虫歯の進行を止める薬)、ブラッシング・食生活の指導などの治療行為が許されています。簡単に言うと、患者様のお口の中を触ることが歯科医師の次に多いのが、歯科衛生士さんです。
どんなことを聞いていいの?
インプラント治療について、下記のようなことで困ったら(こんなことを感じたら)歯科衛生士さんに聞いてみましょう。
【治療を始める前】
・治療内容の疑問や不安に思うこと
・治療費の総額や支払い方法、インプラントや人工歯が割れるなどの問題が起きた場合の費用
・治療回数、または期間
・埋め入れるインプラントの種類や、人工歯(補綴物)の種類
・治療中の見た目(仮歯など)について
・インプラント手術後の腫れや痛みの程度
【治療中・治療後】
・お口の中の違和感や不具合
・ブラッシングの仕方や食生活の注意点
患者様の疑問や不安を取り除き、患者様と歯科医師との橋渡しをしてくれることも歯科衛生士さんの役目の一つです。歯科医師に聞きにくい場合は、歯科衛生士さんに質問をするようにし、不安を抱えないようにして治療を進めていきましょう。
ご存知ですか?インプラント専門歯科衛生士
インプラント専門歯科衛生士とは、社団法人日本口腔インプラント学会が、インプラント治療の知識や経験を持つものとして認めた歯科衛生士に交付する資格認定制度です。審査・試験を経て、合格した歯科衛生士に交付されます。この試験を受けるためには、最低でも3年間インプラント治療に携わっていることや、3例以上の治療の介助や治療後のメインテナンスの経験があること、定期的に学会の講習に参加することなどが必要となります。このことからこの資格は、インプラントの標準的な知識を持ち、適切な介助やメインテナンスが行える歯科衛生士であることを見極める一つの指標となるでしょう。