■目次
インプラントのはじまり
スウェーデンの学者ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授によって、純チタンと骨の組織がよく結合することが発見されました。
ブローネマルク教授(1929 - 2014)が発案したインプラントは、1965年に臨床応用をスタートし、最初に治療を受けた患者様のインプラントは亡くなられるまでの44年間、問題なく機能していました。
オッセオインテグレーションについて
▼骨とチタンの結合の様子
チタンと骨の結合
チタンと骨が結合している様子です。その様をブローネマルク教授は、
「Osseo - 骨の」+「integration - 結合」 の意味を合わせ、オッセオインテグレィション「Osseointegration」と名づけました。
▼インプラントと骨との結合を示す 顕微鏡写真
しかし、いったいどうして人間の体にとって異物である、金属の人工歯根(インプラント)が体に受け入れられ、自分の歯のような感覚で使えるようになるのでしょう?
それは人工歯根が、ただ単に骨に植えられてるのではなく、チタンの膜を覆っている酸素分子を通して、顎の骨と強く結合し、まるで生きた骨として取り込まれ、安定した状態になるからです。
▼インプラントと骨との結合のイメージ図
- Osseointegration-
生活を営む骨組織とインプラント体とが光学顕微鏡レベルで直接密着し、持続した結合状態を呈し、インプラント体に加わった力が骨に直接伝達される状態。
Osseous(骨から成る) + Integration(完成、統合、一体化)