再生療法-歯周組織の再生

再生療法とは歯周病の進行で失った歯周組織を回復させたり、インプラントを埋め込むために必要な骨を再生させる治療法です。 ここでは、歯周組織を回復させる「GTR法(Guided Tissue Regeneration:歯周組織再生誘導法)」について説明いたします。

更新日:2019/09/25

■目次

  1. 歯周組織の再生
  2. GTR法の流れ

歯周組織の再生

歯周組織の再生には「GTR法」という再生療法があります。この治療法は、直接骨を作るのではなく、骨を作る細胞を誘導することで骨の再生を促します。

初期から中期全般の歯周病の進行を食い止めることが期待できますが、重度に進行し全体的に歯の吸収が進んでしまっている歯周病には適応外となります。

GTR法の流れ

骨は歯肉と比べて、再生するために何倍もの時間がかかります。しかし、骨を作りたい部分に骨よりも先に歯肉が再生してしまうと、目的の骨ができません。
「GTR法」は、生体適合性に優れているメンブレン()という人工の膜を用いて骨再生のスペースを確保し、骨の失われた部分に歯肉が入り込むのを防ぐことで骨の再生を待つ歯周組織再生法の一つです。
「GTR法」で使用されるメンブレンは、非吸収性のチタンやフッ素樹脂、または生体内で分解されるコラーゲンなど、生体適合性に優れているとされる人工材料から作られています。

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