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歯周病を引き起こす4つの因子
歯周病が引き起こされる原因として、細菌因子、生体因子、環境因子、遺伝因子の4つがかかわっていると考えられています。
細菌因子
歯周病の直接の原因は、歯についたプラーク(歯垢)です。
プラーク1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。 その中で歯周病をひき起こす細菌はポルフィロモナス・ジンジバリス、プレボテーラ・インターメディア、 アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンスなど10種類以上がわかっています。
虫歯や歯周病の原因となる細菌のかたまりであるプラークが増えていくと炎症がひどくなり、歯周ポケットも深く大きくなっていきます。それに伴って、どんどん歯周病の進行が促進されてしまいます。
生体因子
歯周病は、その人の全身の状態とおおいに関係しています。
若い間は免疫機能がきちんと働いていますが、年を重ねるにしたがって少しづつ機能は低下していき、歯周病に対抗する力も弱まっていきます。
つまり、老化も歯周病を進行させる要因であるということ。また、妊娠、糖尿病、骨粗しょう症なども要因としてあげられます。
環境因子
生活習慣も歯周病の進行と深い関係にあります。
たとえば、たばこを吸う人は白血球の働きが不調和になってしまうにで細菌に抗しきれず、吸わない人より歯周病にかかる率、悪化する率が格段に高くなります。
また、不規則、不摂生な生活、過度のストレス、偏った食生活、歯磨きを怠る、歯軋りのくせなども、歯周病の発症や悪化の要因になります。
遺伝因子
リスクファクターといって生まれつき歯周病にかかりやすい遺伝子を受け継ぐ場合もあります。