すみさんの相談

カテゴリ:インプラントメーカー

ジルコニアインプラントの骨への接着率

チタンアレルギーがある可能性があり、ジルコニアのインプラントも考えています。金属アレルギーがある事はわかっていますが、銀歯も少し入ってますし、チタンでの影響はないと思っていましたが、不安になってきました。
また、前歯の骨が1ミリしかなかったので、gbr で骨造成もします。
そのような難症例において、ジルコニアインプラントを選択する事で骨への接着率が多少なりとも下がるなどの可能性はあるのでしょうか。もしチタンのものと全く同じ成功率であるなら、ジルコニアを選択したいです。
その歯科医さんにジルコニアインプラントの取扱があるがどうかでおっしゃることが違うので、こちらで聞いてみたいです。よろしくお願い申し上げます。

すみさん  様

 大変ご不安なことと存じます。

私でわかる範囲でお答えします。
ジルコニアインプラントの取り扱う歯科医院は少ないのが現状ではないでしょうか?
ジルコニアインプラントの生存率、定着率がチタンと比較して高くなるのかは、データの蓄積量が違うので、10年後以上後でないとしっかりと検証できないと考えています。
また、私見ですが、チタンも破折しますが金属特有のしなりがある分、破折抵抗性があると考えていますが、ジルコニアインプラントは固すぎてしなりがなく破折するリスクがあるのではないかと考えます。また、ジルコニアインプラントと上部構造(上物の被せ)との接合や、咬合に対してどのような反応やトラブルがでるのかエビデンスが少ないかと思います。ジルコニアも骨結合すると思いますが、骨造成を大量にしないとダメな部分に対しての治療結果を保証するような論文や報告はないのではないかと考えます。
まとめますと、ジルコニアインプラントはまだ不確かなことが多いので、チタンと比べて優れているかは断定できるDrはいないと思います。あとは、メリット、デメリットをしっかりと理解した上で患者様が判断となります。
私でしたら、他のジルコニアブリッジもしくはジルコニアセラミックブリッジなどの治療選択肢も考慮してはどうかと考えます。
ご参考になるかどうかはわかりませんが、ご質問に対してお答えできてない部分もあると思いますので、何かございましたら追加でご質問ください。
すみさん、ご相談ありがとうございます。
ジルコニアのインプラントはまだ臨床データが少なく、当院でも取り扱っておりません。
しかし、論文によりますと、骨との結合の程度はチタンインプラントと同等だと言われています。ただ個人的には、ジルコニアインプラントは、噛む力によって折れるリスクがチタンより高いと考えております。
まずは、チタンアレルギーがあるのかどうかを確定させてから選択されてはいかがでしょうか。



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