放置しても大丈夫?インプラントのトラブル4選
決して他人事ではないインプラントのトラブル。症状や失敗事例などあなたに当てはまることはありませんか?手術や上部構造について気になる方は要チェック!
更新日:2021/12/06
■目次
素晴らしい治療方法だからこそ知るべきこと
インプラント治療…皆さんは何を連想しますか?
多くの方は、以前存在していたご自分の歯がもと通りになる事を連想すると思います。
とはいえ、そもそも天然歯とインプラントは性質が異なります。
インプラント治療をお考えになる方は、よりよくインプラントと付き合うためにもぜひインプラント治療の利点と欠点(トラブル)について知っておいて下さい。
■手術に関するトラブル
インプラント手術後の痛み
ほとんどの方はジーンとする程度の痛みが手術後数時間続く程度です。
しかし痛みにも個人差があり5日ぐらいジーンとしていたとおっしゃる方もいらっしゃいます。
長くても一週間程度でなくなるはずですが、長期にわたる場合は骨がやけどや感染を起こしている可能性があります。
薬で症状を軽減して経過観察するか、インプラントを除去しなければならないかの判断が必要です。
インプラント手術後の腫れ
腫れは通常出てきます。
感染に対して抵抗力の低い糖尿病の方や風邪などで、体力の弱っている方などは腫れが長引く事もありますが、腫れはキズを治すために分泌される体の組織液がじわじわ出るためですから心配ありません。
腫れても必ずひきますし、大きく腫れたからといって大きな痛みがあるというものでもなく、痛みを伴わない事もめずらしくありません。
インプラント手術後の出血・アザ
・にじむ程度の出血
特に心配ありません。
手術当日お休みになるときも唾液に混じった血液で枕を汚してしまうかもしれませんので、タオルなどを枕に巻いてお休みください。
・鼻血
上顎の手術をした後は鼻血が出る事があります。
この際は強く鼻をかむことは避け、鼻にこもるようなくしゃみにも気をつけてください。
主治医に連絡してください。
・真っ黒なタン
下顎の手術数時間後、舌が上顎に押し付けられるぐらい極端な腫れが出てきた場合、深部の血管が傷ついている可能性があります。すぐに主治医に連絡してください。
・アザ
内出血のためですから心配はありません。2週間程度で自然になくなります。
インプラント手術後の口唇の麻痺・しびれ
1 麻酔の針が神経に触れてしまったため。→自然治癒します。
2 インプラントホールを形成する際に神経を刺激したため。
→切れていなければ自然治癒が期待できます。
3 インプラント体が神経を圧迫している。
→早めに短いインプラントに交換するか、植立を浅くします。
インプラント手術後の口唇の麻痺・しびれ
4 腫れが神経を圧迫している。→自然治癒します。
5 手術時、神経に直接ふれて位置確認をした刺激によるもの。
→自然治癒します。
いずれにしてもドクターの診断が必要です。担当医にご相談ください。
■上部構造体(人工歯)にかかわるトラブル
インプラントにかぶせた人工の歯が揺れる
インプラント体につながっているコンポーネントのネジが緩んでいるか、折れているか、セメントが溶けているか、又はインプラント体自身の失敗が考えられます。
コンポーネントの緩みは、ネジの増し締めや部品の交換で治りますが、
インプラント体が原因の場合はインプラント体を取り除かなければいけません。
担当医の診査が必要です。
歯と歯茎の間・歯と歯の間に食べ物がつまりやすい
インプラント体ともとの歯の根の太さが異なることに起因します。
歯と歯茎との隙間が天然歯の時と全く同じ状態にならないことが関係しています。
もちろん人工歯を製作するときは詰まりにくいように色々な工夫をして設計するのですが、食べ物が詰まらない形態というのは詰まってしまった汚れを逆にとりにくく、歯ブラシしにくい形態なのです。
歯磨きのしやすい形態も考慮していますのである程度はブラシでうまく対処していただくことが必要ですが、ちょっとした修正で改善できる事もありますから主治医にご相談ください。
見た目が天然歯と違う
天然歯には歯と顎の骨の間に歯根膜というクッションがありますが、インプラントにはこのクッションがないので噛んだときの力が骨に直接伝わるためです。
周りの歯とのバランスを考えながら噛み合わせの調整をします。
上部構造体の破損(歯が欠けた)
特に白い人工歯の場合は高い確率で起こりうるトラブルです。
インプラントには歯根膜というクッションがないため咬んだときの衝撃が強くなります。
そのために人工歯に強い衝撃が加わり、破損しやすくなります。
修理で対処します。
■インプラント体のトラブル
インプラントを植立して早期にインプラント体が動揺・脱落してしまった
インプラント体につながっているコンポーネントのネジが緩んでいるか、折れているか、セメントが溶けているか、又はインプラント体自身の失敗が考えられます。
コンポーネントの緩みは、ネジの増し締めや部品の交換で治りますが、インプラント体が原因の場合はインプラント体を取り除かなければいけません。
担当医の診査が必要です。
歯と歯茎の間・歯と歯の間に食べ物がつまりやすい
インプラント体ともとの歯の根の太さが異なることに起因します。
歯と歯茎との隙間が天然歯の時と全く同じ状態にならないことが関係しています。
もちろん人工歯を製作するときは詰まりにくいように色々な工夫をして設計するのですが、食べ物が詰まらない形態というのは詰まってしまった汚れを逆にとりにくく、歯ブラシしにくい形態なのです。
歯磨きのしやすい形態も考慮していますのである程度はブラシでうまく対処していただくことが必要ですが、ちょっとした修正で改善できる事もありますから主治医にご相談ください。
見た目が天然歯と違う
天然歯には歯と顎の骨の間に歯根膜というクッションがありますが、インプラントにはこのクッションがないので噛んだときの力が骨に直接伝わるためです。
周りの歯とのバランスを考えながら噛み合わせの調整をします。
上部構造体の破損(歯が欠けた)
特に白い人工歯の場合は高い確率で起こりうるトラブルです。
インプラントには歯根膜というクッションがないため咬んだときの衝撃が強くなります。
そのために人工歯に強い衝撃が加わり、破損しやすくなります。
修理で対処します。
■その他のトラブル
頬を咬んでしまう・頬や舌があたる
歯のない期間が長期に及ぶと歯のなかったスペースに頬や舌が入り込んできます。
そこに新しい歯が入ると頬や舌の筋肉がその変化に対応できずに舌や頬を咬んでしまう事があります。
筋肉は徐々に慣れていきますから心配はありませんが、一度咬んでしまうと腫れてふくれるのでまた咬んでしまうという悪循環が生じてしまいます。
発音しにくい
お口の中の環境が変化したためです。
これは慣れなのですが、慣れる期間については個人差があります。
■インプラントの素晴らしさ
インプラント治療の一番良いところは「残っている歯に被害を及ぼさない」という点にあると思います。
(ブリッジにした時は前後の健康な歯を削り、入れ歯にした時は残っている歯を バネがゆさぶりダメにしてしまうのです)
インプラントは残っている歯に傷をつけず、しかも残っている歯を保護する役割を果たしてくれます。
インプラント治療は治療期間も長く治療費用も高額ですが
治療後には他の人に気を使う事もなく
食べたいものを思いっきり食べ
そして思いっきり笑える快適な生活が待っています。
記事提供
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